2016年05月22日

2016年5月21日

陸上競技は、とっても長い時間をかけて準備を積み重ねます。でも本番は短距離なら秒単位の時間。長距離なら練習の何百分の1の時間。投擲・跳躍なら多くても6投・6回。改めて考えるとすごいスポーツですよね。だからこそ、その一瞬にかけるエネルギーが多くの人を魅了し、虜にするのだと私は思います。


こんばんは。短距離4年の藤田です。今日、関東インカレに女子4×400mRの4走として出場させていただきました。眠りに落ちるのと、記事を書き終えるの、どちらが先かわかりませんが笑、今日の想いが薄れてしまわぬうちに文字に起こしておきたいと思います。主に今日に至るまでと、これからのことになります。

まず今日の結果から申し上げますと、4'24"09でした。

昨年の13大で標準記録を切り、今回の出場が叶いました。しかし、正直なところ、その当時は今日こうして自分が日産スタジアムを走っているなんて考えもしていませんでした。「わたしは400は走れない」「記録切りの立役者だった早希(同期)がいないなら出られない」と思っていたのです。

そんな私が初めに決意を固めるきっかけになったのが、幹部交代でした。新短距離ブロック長に現3年の悠平が就き、目標管理のシートを配布してくれました。私は4年生の最後のシーズンに何を目標にしてやっていこうか、と考えるきっかけを与えられたわけです。そこに400のことを書くか、迷いました。大きなチャンスはあるからやってみたい気持ちはある、でも自信の欠片もない。そんな時、相談に乗ってくれたのが同じく現3年の理咲子でした。彼女はいつも前向きな言葉で励まし、的確なアドバイスをくれる素敵な後輩です。彼女なしでここまでは来れなかったと言っても過言ではありません。そんな理咲子に背中を押され、冬季練習は長めの距離に挑戦しました。

それでもやはりまだ、関カレの舞台ははっきりとは見えていませんでした。それがはっきりし始めたのが、昨年末の最後の練習の日。この日の全体練習終了後、当時マイルを走る可能性があった部員+マイルを気に懸けて下さっていた当時4年の忠司さんで話し合い、各々の目標タイムを設定、本格的に関カレへの気持ちを高めていくことになったのです。

冬季練習から今日までの練習は、現2年生の涼が本当に皆を牽引してきてくれました。本当はその役目を担わなければならない年次の私よりも、ずっとしっかり皆をまとめてくれていました。今日の結果を見ても、彼女が私達をこの舞台に立たせてくれた事は言うまでもありません。感謝だけでは申し訳ないくらい感謝しています。その涼は今日の400mHで予選を堂々通過し、明日の準決勝にも出場します。精一杯のエールを送りたいと思います。頑張れ涼ちゃん!

私自身、昨シーズン終了から今日まで、就職活動をしたり相変わらずバイトや勉強をしたりと、決して陸上だけに集中出来る訳ではない中でしたが、これまでの競技生活の中で最も練習量は積んできた自信だけはありました。だからこそ、かつて早希が走っていたくらいに走れるようになって、チームに貢献したい…そう理想を秘めていた一方、なかなか形として結果は現れてはくれません。3月末の春季オープン、1週間前の400mT.T、そして今日。出る結果は私の思い描いていたものとは遥かに違うものばかり。「努力は報われるもの」と信じて疑ってこなかった21年間、それは綺麗事に過ぎなかったのか、と落ち込んだときもありました。でも、それは違ったんです。これが今の実力。純粋に努力が足りない。それは質も量も。

4走として、そして最高学年として、最後の粘りを見せられたのは唯一よかったところなのかもしれません。ここで抜かされるわけにはいかない、みんなの想いを裏切りたくない…最後の100メートルはそんなことを思っていたらすぐに終わってしまいました。現実はバテバテだったようですが^^;しかしこれも前の後輩3人がそういった展開を作ってくれたからだということを、忘れてはなりません。

本当は関カレが終わったら400mはもういいかな、短短の練習に専念しようかな、と思っていました。しかし撤回です。もう一度、来年の後輩たちの関カレ出場を決めるため、わたしは挑戦したい。そして、胸を張って横市の女子マイルメンバーだと言えるように、今日の日のことを誇らしく語れるように成長してから引退の日を迎えたいと思います。部員の皆さん、もう少しよろしくお願いしますね。

ここまで結構な分量を書いてきていることも、当日の話がほとんど無いことも自覚しています(笑)それはまた別の機会に…これでも割愛に割愛を重ねております。1冊の本でも書けちゃうんじゃないかと思うくらい、わたしの想いが詰まった2016年5月21日でした。


さて、次の投稿者の紹介です!
まずは関カレの初陣を飾ってくれた、あの方に。試合後応援をしていた皆のところに帰ってきたときの清々しい笑顔が印象的でした。
そしてそろそろ新入部員にも登場してもらいましょう!選手からマネへ転向し、今日も大活躍。これから皆を支える中心的な役割を担ってくれるでしょう。

長々と失礼致しました。
そして改めまして、本日は応援ありがとうございました!


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Posted by 横市大 陸上部 at 00:17│Comments(0)藤田"みさ"
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